自覚症状が乏しい眠気や発汗症状は高血圧の前兆

高血圧は、単一の病因では無く様々な要素が絡んで発症する本態性と他の疾患や治療薬が原因で発症する二次性があり、本態性も二次性も自覚症状がほとんど無く処置が遅れるケースが多いのですが、発汗症状を伴う二次性高血圧症があります。発汗症状を起こす原因疾患としては、褐色細胞腫や甲状腺疾患などがあります。
褐色細胞腫は、副腎髄質や傍神経節のクロム親和性細胞に腫瘍が生じる疾患であり、腫瘍が生じる事により血圧上昇ホルモンとも呼ばれるカテコールアミンが過剰分泌され、発汗過多や動悸、めまい、嘔吐、頭痛などの症状が現れます。
甲状腺疾患は、甲状腺ホルモンの分泌過剰になる甲状腺機能亢進症、分泌不全になる甲状腺機能低下症、甲状腺ガン、単純性甲状腺腫など甲状腺ホルモンの異常が原因で発症する疾患の総称であり、特に甲状腺機能亢進症は高血圧と密接な関係があります。
甲状腺機能亢進症は、甲状腺刺激ホルモン受容体に対する自己免疫疾患であるバセドウ病や甲状腺炎、機能性甲状腺腫瘍により甲状腺ホルモンが過剰分泌されるプランマー病などが原因で、トリヨードサイロニンやサイロキシンの甲状腺ホルモンの分泌が過剰になる疾患であり、異常な代謝の活性化にともない発汗過多や高血圧、動悸、頻脈、眼球突出などの症状が出るのが特徴とされています。
高血圧はサイレントキラーの別名があるほど自覚症状がありませんが、普段の生活のあくびや眠気が高血圧の症状の可能性があります。高血圧患者は布団に入ってもなかなか寝付けなかったり、夜中に何度も起きてしまうケースが多く、眠りが浅くなり日中に眠気に襲われます。眠気が長期間にわたり続く場合は高血圧を疑う必要があります。